山形県 蔵王温泉~肘折温泉~出羽三山神社 車中泊と昔ながらの湯治宿2泊3日の旅。

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今回の旅は私たち夫婦得意の車中泊から始まります。

そろそろ暑さで寝苦しく車中泊には厳しい季節となりますので、この6月の旅でしばらくの間車中泊の旅はおあずけとなりそうです。

さて今夜の寝床は 道の駅 いいで というところです。私たち夫婦この道の駅には今まで3回ほど宿泊させてもらっていますが、駐車場も広くトイレもきれいで明るいので使いやすいです。

ところがこの日はなんと、トイレがリニューアル工事中ということで仮設トイレになっていました….. そこまでは調べて来なかったぁ…..。

気を取り直して車の中に寝床をセッティングし、お疲れ様の缶チューハイ一本飲んでおやすみなさい。

本日の第1ミッション蔵王温泉 源七露天の湯 には道の駅いいでから40分ほどで到着です。

蔵王温泉には他にも【蔵王温泉大露天風呂】【湯の花茶屋 新左エ門の湯】という日帰り温泉施設があります。

どちらも行ったことがありますが、蔵王大露天風呂は木造の超レトロな建物で脱衣場と露天風呂、小さな休憩スペースしかないですが、大きな露天風呂に浸かりながら大自然を満喫できる野趣あふれる魅力的な温泉です。

新左エ門の湯はとても新しくきれいな館内で、岩造りの露天風呂が二つと打たせ湯になっているかめ風呂が三つ。無料の休憩スペースや蕎麦が食べられる食事処もあり快適にゆったり過ごせます。

全く雰囲気の違う日帰り温泉施設ですがどちらもそれぞれ特徴があっていいですよ 。

源七露天の湯9:00オープンのところ少し早めに着いてパシパシ外観の写真を撮っていましたら、5分前くらいに「お待たせしました~どうぞお入りください。」と女性の方が開けてくれました。

一番乗りです!ラッキー!

入浴料は大人450円、子供(3歳から小学生まで)250円でタオルやシャンプーなどは必要ならば券を別で購入します。

注)450円は入浴一回分の料金だそうです。一度ロビーに出てからの再入浴は再度450円が必要になるそうですのでお気を付け下さいね。

ロビーには自動販売機も充実、湯上りにのんびりとくつろげます。

脱衣場は木の棚にカゴが置いてあり、大きなロッカーはありません

貴重品はロビーのお風呂入口前に50円(有料)の小さいロッカーがあるのでそこに入れます。ホントに小さいので財布とスマホくらいしか入りません。有料なので私たちは2人分一緒に入れました。

ドライヤーは置いてなくて、必要ならフロントで貸してもらえます。洗面台ふき用にトイレットペーパーが置いてあるだけで他には何もありません。

さて、お待ちかねの温泉です!まずは内風呂から。

木のぬくもり溢れるいい雰囲気です。お風呂の中も木で、すのこを敷いたような造りになっています。

蔵王温泉は少し青みがかったもともとは透明なお湯ですが、お風呂の底には白い湯花がたくさん沈んでいてかき混ぜると真っ白な濁り湯になります。

白い湯花がふわーぁっと舞い上がる中に身を沈めている瞬間がなんともたまりません!

内湯は浴槽も床も壁や天井も全てが木で造られているのでホントに落ち着ける空間となっています。

何時間でも入っていたい気持ちになりますが、蔵王温泉のお湯はわりと熱めなので湯あたりしないように時々木の床に座って休みます。これがまた気持ち良いんです。

湯口からジャバジャバと絶え間なく溢れ出ている温泉を見ているのが好きなので、ついつい長湯になってしまいます。

この内湯の端にシャワーカーテンで仕切られたシャワーが3つありますが、石鹸やシャンプーなどは一切置いてありませんよ。ちなみに蔵王温泉は強酸性のため石鹸やシャンプーなどは泡立たないそうです。

次は露天風呂です!

青々した木々に囲まれた清々しい空気の中で思いっきり大の字になれる広い広い露天風呂。

野鳥の鳴き声と豊富なお湯がジャバジャバ流れる空間に、これまた癒されます。

やっぱり蔵王温泉っていいなぁ~!  非日常の至福のひとときです。

久しぶりの蔵王温泉を満喫し、少し早目ですがこの旅の第2ミッション 龍上海 でお昼ごはんにしたいと思います。

龍上海とは山形県・赤湯に本店があるラーメン屋さんで、看板メニューは 赤湯からみそラーメン

本店に食べに行ったこともありますが、地元の人のみならず県外からのお客さんで開店前から大行列です。

ということで今回私たちが行ったのは 龍上海 山大医学部前支店 です。

以前にも一度行ったことがあり本店ほど混んではいなくて、龍上海の店舗で蔵王温泉から一番近いということでこちらに行くことにしました。

山形大医学部の建物が道を挟んですぐ右隣りにあります。駐車場も10台分くらいはあったと思います。

店内に入るとすでに席は8割ほど埋まっています。

そうそう、山形県はラーメン消費量日本一で、ご当地ラーメンはこんなに。

  • 醤油ベースの山形ラーメン
  • 赤湯からみそラーメン
  • ワンタンが入った酒田ラーメン
  • 新庄のとりもつラーメン
  • 冷たいスープの冷やしラーメン
  • 米沢ラーメン

席はカウンターの他にテーブル席が6個でそんなに広いお店ではないのですが、店員さんの手際がよく人数も多いので混んでてもラーメン出てくるのが早いです。

オーダーはもちろん人気No.1の【赤湯からみそラーメン】こちらでーす!

煮干しのきいたあっさりスープに少し油が浮いてる感じ、麺は太めでしっかりした噛みごたえあるモチモチ麺です。

からみそは唐辛子が効いててすごく辛いですが、ニンニクやいろんな味が混ざった深い味わいがクセになるおいしい辛さです。

からみそは最初から全部溶かさないで、盛られたままの形を崩さずに端からチビチビとスープに溶かして食べるのがおすすめです。

最後はスープがオレンジ色になってますがついつい飲みたくなっちゃうんですよね。唐辛子で咳き込みますがおいしいですよ (^^)b

今回の旅、第2ミッションまでは決めてありましたがそこからは未定だったんです。

さてこれからどこに行こうかな~と夫婦であれこれ考えた結果、ちょっと遠いけど思い切って「肘折温泉に行ってみよう!」ということになりました。

【肘折温泉】は山形県の中央よりちょっと北の方の大蔵村というところにあり、今年(2018年)の冬には積雪が過去最高の445cmとなったことでよくニュースに出ていた豪雪地帯です。

以前にも一度【肘折温泉】に向かったことがあるのですが、途中の山道が倒木のため通行止めとなっていてあきらめて引き返したことがあるので、今回もう一度行ってみようと思いました。

蔵王温泉からは約2時間かかりますが、急ぐ旅でもないのでのんびりと景色を楽しみながら【肘折温泉】に向かいました。

途中で【四ヶ村(しかむら)の棚田】という看板をみつけ、寄ってみることにしました。

【四ヶ村】は人口約400人の小さな集落ですが、平成11年にこちらの棚田が「日本の棚田100選」に認定されたのをきっかけに、この日本の原風景とも言える【四ヶ村の棚田】を後世に残していくため様々な保存活動を行っているそうです。

すっきりと晴れ渡った青空にきれいに田植えされた棚田がキラキラ輝いていました。

棚田を後にしてまだまだ山を登って行きます。

そしてついに到着しました~!前から来てみたかった 肘折温泉 です。

車でこの温泉街に入り最初に目に飛び込んできたのがこの景色でした。

なんだか一瞬で昭和にタイムスリップしたかのような錯覚に陥り、その後懐かしさでいっぱいになりました。

昭和を舞台にした映画やドラマに出てきそうな商店街です。

昭和な商店街から振り向くとこの景色です。

この先しばらく宿やお土産やさんなどが立ち並んでいます。かなり細い道ですが車は通れます。

実は私たち夫婦この日は帰るつもりだったので宿を予約していなかったのですが、急きょ下の写真にある 三浦屋旅館 に泊まることにしました。

その詳しい経緯は後ほど。

少し歩くと宿の前に足湯を発見!

誰でも自由に入れるのでさっそく入らせてもらいました。長時間車に乗っていたり歩いたりで足がパンパンだったので足湯でスッキリ!

そしてまた温泉街を歩きます。

温泉街のちょうど真ん中あたりに建つ 旧肘折郵便局舎 です。

昭和12年から平成7年まで現役だったそうですが、今では肘折温泉街のシンボル的存在となっていて、ジャズライブや大学のアートイベントなどを不定期で開催する場として活躍しているそうです。

窓の格子が郵便マークになっているとテレビの旅番組で紹介していたのを思い出しました。ほんとに郵便マークでしたよ~おしゃれ!

古い木のドアや右から左に書かれている「局便郵折肘」の文字もレトロでいい感じです。

廊下の物干し竿に干されたタオル 障子のみで区切られた客室 これぞ湯治宿!

このような宿がいくつも並んでいる風景って初めて見たので、遠いけど思い切って来て良かったです。

温泉街の途中にある共同浴場 上ノ湯 です。

入浴料は大人250円 小人100円ですが、宿泊客は無料で入浴できます。

私たちは残念ながら時間がなく入れませんでしたが…. また次の機会にぜひ入ってみたいと思います。

旅館の温泉は鉄分の多い緑っぽい色をしていますが、この上ノ湯の温泉は色も濁りもにおいも無くさっぱりサラサラとしたお湯だそうです。

お風呂の縁にお地蔵さんが建立されている石造りの大きな内湯 入りたかったなぁ……….。

お土産屋さんに可愛らしく並んでいた 肘折こけし です。

現在この肘折こけしを製作している職人さんは【鈴木こけし工房】の鈴木征一さん唯一人だそうです。

テレビの旅番組で鈴木さんがこけしを作っているところを見たことがありますが、肘折こけしの特徴として頭の中にはあずきを入れているそうです。

こけしを振った時の音があずきでなくてはだめなんだと話されていました。

にこやかで愛嬌ある表情がとてもかわいい肘折こけしです。

温泉街を抜けると道は 肘折源泉公園 へと続いていました。

その一番奥には国の登録有形文化財に指定されている 肘折ダム

初夏のような暑い日差しの中、涼しげな水の音とさわやかな緑の心落ち着く景観に癒されます。

奥に見える茶色い建物が源泉が湧いているところです。

ひととおり温泉街を散策し只今の時刻14:30。温泉街を歩きながら旅情をかなり掻き立てられまっくた私たち夫婦2人、完全に泊まりたくなってます….. さぁどーする!?

宿に飛び込みで聞いてみるか…..空いてるかどうかもわからないのに闇雲に聞いて回るのも疲れるし。夕食付けてもらうにはそろそろタイムリミットか…..とか焦り始め2人ともネガティブになる始末。

そこで思いついたのが「観光案内所に行って聞いてみたらどうか!?」 「それにしても観光案内所ってどこにあるんだろう?歩いた温泉街にはなかったよね?」

で、調べて電話をしてみたらこんなところにありました!

肘折いでゆ館 という日帰り温泉施設の中、というかフロントが観光案内所兼務になっていました。

フロントの方に今日の宿の空き情報を聞いてみると、詳しい宿一覧表に空いてる宿に○をつけたものをくれました。

宿の空き情報は無事ゲットしたものの、まだ迷ってます。こんな風に勢いと欲望にまかせて泊まっちゃっていいものか…..と。冷静になってよく考えろ…..と。

そこでとりあえずせっかく日帰り温泉施設に来たので湯に浸かってからまた考えよう!ということで初めての肘折の湯へ。

入館料は大人(中学生以上)400円、小学生200円、幼児無料です。

広くて明るいきれいな脱衣場。100円入れて戻ってくる大き目のロッカーもあるので貴重品も安心です。水分補給の冷水器と紙コップもちゃんとありました.

わぁ~広い! 窓が広く取られていて外の景色を眺めながらゆっくりお湯に浸かれる開放的なお風呂です。こちらは湯温が熱めになっていますが入るとシャキッとする感じです。

浴槽は石造りで縁や湯口が茶色く変色しています。そして唇に付くとしょっぱいので、鉄分と塩分が多く含まれていそうな温泉です。

とにかく体があったまります。

二つ目は湯温ぬる目でのーんびり長く入っていられる、まったりリラックスできるお風呂でした。どちらの浴槽からも景色がいいですよ。

いで湯館の温泉は全て源泉かけ流しなので、色もにおいも味も大地から湧き出ている本物を実感できます。

「こんなにいい温泉を体験したらもう泊まるしかない! 悩んでる暇はない!」と心は決まりました。お風呂あがったら大至急空いてる宿に電話ですっ。

先にお風呂あがって待っていたダンナさんに「今日やっぱり泊まることにしようよ~。」と伝えると「自分も温泉に入りながらそう思ってた~。」

ということで目星をつけておいた宿に速攻電話してみると、一泊二食付で宿泊OKとの返事!

「やったぁ~~~!」 夕方4:00にも関わらず急な宿泊OK頂いて、宿の方にホント感謝です。

「これからお部屋の準備をするので15分後くらいに来てください」とのことで、「はいはい~全然待ちます!」と泊まれることになった私たちは妙にハイテンション。単純です 。

ではボチボチ今日のお宿へ。

こちらがついさきほど電話して宿泊させてもらえることになった 三浦屋旅館 です。

肘折温泉街のちょうど入口あたりにある宿で、この温泉街に着いた時に初めて目にした旅館だったのですがその時に「こんな旅館に泊まってみたいなぁ~。」と思っていたんですよ。

ラッキーなことに空きがあって泊まれることになったのも何かのご縁でしょうね 。

宿のすぐ横にある駐車場に車を止めて玄関へ。

「すごーい!」またまたタイムスリップしました。右横の障子の奥からは湯治のおばぁちゃん達の楽しそうな話声が聞こえてきます。

湯治宿ってこんな風になってるんですね~。普通の家にみんなで住んでるみたいな感じです。

障子開けてみたくなっちゃいました。

お部屋はこんな雰囲気です。レトロなソファーとか鏡台とかあって、なんかばぁちゃんちに泊まりに来たって感じで妙に落ち着く空間です。

そしてお部屋の入口は襖だけなので鍵はありません!(金庫もないですよ)

そして隣の部屋に布団を敷いていただきました。この日はこの階には私たちしかいなかったので、居間・寝室・食事の部屋と横並びの3部屋を使わせてもらいました。貸切みたいで贅沢です。

寝室の奥の襖を開けると食事の部屋につながってます。昔の大きな家ってこんな風に座敷が何部屋か襖でつながってましたよね。

もし他にもこの階に泊まるお客さんがいたら、襖の向こうにはそのお客さんがいるということになります。鍵もなくまさに襖一枚、これぞ湯治場スタイルなんですね~勉強になります!

三浦屋旅館には男女別と貸切風呂の計3か所のお風呂がありまして、こちらは貸切風呂の入口です。

空いていればいつでも入れて、ドアには鍵もついています。入口にはお地蔵さんもいてありがたい感じです。

貸切風呂のお風呂です。浴槽はちょっと深めになっていてお湯はとっても熱いので水道の水をいれて調節できるようになっています。

ほんとに熱くて全身入れるようになるまで結構時間かかりましたが、こちらのお風呂も、もったいないくらい源泉がかけ流されていて気持ちいいです。

シャワーがあるのはここだけになります。

こちら女性用のお風呂です。先ほどの貸切風呂とは泉質が違うということですが、貸切風呂に比べてこちらの湯はぬるくて水をうめる必要はないですよ。

ゆっくりじっくり浸かって体の疲労を取ってくれるような丁度良い湯加減です。

真ん中の青いパネルの向こう側は男性用のお風呂で、上は開いているので隣で入っているダンナさんと「気持ちいいねぇ~。」としゃべりながら入っていました 。

こちら男性用のお風呂です。窓の向こうは先ほど歩いた温泉街の道路です。

玄関の隣がこのお風呂になってまして、すぐそこを人が歩いているのがなんだかおもしろい感じでした。

湯治のおばぁちゃん達はそんなに頻繁にはお風呂に入らないようで、滞在中お風呂で一緒になることはなく貸切状態でゆっくり温泉を堪能しました 。

この宿の家族の一員、猫ちゃん柄の毛布をかぶって寝ている猫ちゃんです。

しっぽだけチョロっと出ているのがなんともカワイイ~。

お風呂からあがると外も日が傾きセピア色、台所の方からは夕ご飯の支度の味噌汁のいい香りが…..。子供の頃の夕暮れ時を思い出すような懐かしい気持ちになりました。

御膳にきれいに並べられた夕食です。

この日は肘折温泉は山菜まつり真っ最中! 夕食のお料理にはいろいろな種類の山菜がたっぷり使われていました。

鮎の塩焼きも身がぷりっぷりでとっても美味しかったです。

急な宿泊にも関わらずこんなにたくさんのお料理を用意して頂いて、あったかい気持ちになりました。

おかみさんが「明日の朝5時頃から旅館のすぐ前の道路で朝市をやっていて、山菜汁のサービスもありますよ~。」と教えてくれたので明日は早起きして朝市に行ってみようと思います 。

翌朝5時に起きれました! 朝市にはたくさんの人が集まって来ていて、サービスの山菜汁も大行列!

こんなに大勢の人が泊まっていたんだぁ~とびっくりです。

私たちもサービスの山菜汁、美味しくいただきました!

朝市から戻り朝風呂に入ると(旅の醍醐味!)、朝ごはんが準備できていました~幸せです。

朝も山菜たっぷり、温泉卵に焼き鮭と健康的な朝ごはん。家でも普段からこんな朝ごはん作れればいいんですけどね。

家だと朝からこんなに食べれないのに、旅に出るとモリモリ食べれるのって不思議ですよね。

三浦屋旅館は御家族3人で切り盛りされている温かみと懐かしさのあるお宿で、とてもゆっくりと過ごすことができました。

またいつか肘折温泉に来れたらいいなぁ。

肘折温泉を後にして帰路につく途中もう一ヵ所観光して帰ろうということで、有名な羽黒山山頂の 三神合祭殿 へ行くことにしました。

山形県村山地方・庄内地方に広がる羽黒山、月山、湯殿山の総称を 出羽三山 と言い、三山それぞれの山頂には神社がありこれらを総称して 出羽三山神社 と言います。

月山、湯殿山の神社は雪深い山頂や渓谷にあるので冬は雪のため閉鎖となり通年の参拝が不可能なため、出羽三山の中で最も標高が低く一年中参拝できる羽黒山に合祀されたのが三神合祭殿なのです。

標高が低いと言っても羽黒山も冬はかなりの積雪になるので、冬に行かれる場合はタイヤ交換など気を付けて下さいね。

以前3月に行った時は平野部はコートもいらないくらい暖かく雪も全くなかったのに、山頂はまだまだ雪の壁で祭殿は冬囲いがされていましたので。

車で羽黒山山頂へ向かう途中にまず見ておきたいのが国宝・五重塔です。前回3月に訪れた時には雪のため断念しましたので今日は楽しみです。

羽黒山の参道入り口【随神門】です。この先山頂まで約1.7kmの石段参道が続いています。

参道沿いには樹齢350年から500年もの老杉が立ち並び、この中に立っていると人間のの小ささを感じ心が洗われる感じです。

ここから山頂までは約1時間、次回はぜひ歩いてみたいと思います。

【随神門】をくぐり石段をしばらく下ると涼しげな川の流れが聞こえてきます。美しい朱塗りの神橋が現れました。

この橋の下を流れる川を【祓川】と言い、昔の人は三山詣での際必ず祓川の流れで身を清めてから参拝の途についたそうです。

橋の上に立つと何とも清々しい風が吹き抜けていました。

神橋から滝が見えます。【須賀の滝】といい、江戸時代に遠く月山より8kmの水路を引いて作られた人口の滝だそうです。

祓川を過ぎて先へ進むと左手石畳の奥に現れました【国宝 五重塔】です。

平安時代に平将門が建立したと言われており、五重塔では東北唯一の国宝で【三間五層杮葺素木造】という建築方法で造られているそうです。

杮葺 (こけらぶき)とは・・・薄く製材した板を下の方からずらしながら何層にも重ねて葺いた屋根で、金閣寺や銀閣寺もこの杮葺で造られている。

素木造り (しらきづくり)とは・・・木材のみで何も装飾がなく白木のままの状態。釘も一本も使用していない建築方法。

近づいて下から見上げると杮葺の様子がよくわかります。塗装も何もされてないので、木の色から長い年月を感じ取ることができます。

釘を使っていない建築方法ということで、細かい木造りのパーツが複雑に組み合わされています。

パソコンも何もない時代に、木を組み合わせるだけでこのような芸術的な建物を造れるなんて! 昔の人の技術はほんとすごいですね。

念願の五重塔をしっかりと目に焼き付け、次は羽黒山山頂へ。車で山道をしばらく登って行くと途中から有料道路になっているので、料金所で普通車往復400円を支払います。

ほどなく山頂に到着。お土産屋さんの前に広い駐車場があるのでそこに止めて祭殿をめざし杉木立の中を少し歩きます。

山頂の鳥居をくぐると茅葺屋根の鐘楼が現れました。こちらの古鐘は【建治の大鐘】と言い、東大寺、金剛峰寺に次いで古くて大きいそうです。国の重要文化財に指定されています。

そして大きな祭殿が現れました!

こちらが羽黒山にある三社の神を併せて祀る【三神合祭殿】です。

鮮やかな朱色の建物に茅葺の屋根がとても目を引きます。その大きさは日本最大でこちらも平成12年に国の重要文化財に指定されました。

覆いかぶさってくるような厚みのある茅葺屋根、どっしりとした重厚感と大きさに圧倒されしばらく見入ってしまいました。

出羽三山の神々です。

月山・湯殿山は冬季の参拝や祭典ができないため、三山の年中恒例祭典は全てこちらの合祭殿にて行われます。

出羽の神々に参拝を済ませ、晴々した気分で帰路に着きました。

大好きな蔵王温泉を堪能し、肘折温泉で古き良き湯治場を体験し、霊峰出羽三山よりパワーをいただき、思い出に残る旅となりました(^^)/



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